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リスニングと独り言と有機的反復(外国語習得法とReTeMoロールプレイの関係) [外国語習得支援]

昨今は会社の公用語が英語になったり、外国語習得の必要性に迫られている人は増えている様ですね。まあ、私もその1人なのでこんな記事を書いているわけだし、アプリまで作っちゃったんですけどね。
さて、今回は「第二言語習得論」と、私のアプリ「ReTeMoロールプレイ」の関係について書いてみました。(母国語との関係についての話が抜け落ちてますが、それはまた今度。)

まず基本的なことの確認ですが、「外国語(第二言語)習得」というのは単に知識を溜め込むことではなく、「外国語の内容を理解し、外国語で考える」ための言語回路を脳内に作ることです。神経回路を作るということで、学習ノウハウ本には、ひたすら練習を繰返すスポーツの世界を彷彿とさせるような、ストイックな学習法が並んでいます。そんな中から少しでも楽をする方法を探って行きましょう。

リスニング中心の学習は確かに有効....ただし...
「ヒアリングマラソン」とか「スピードラーニング」とか、やたらと増えている「聞き流し系」の教材が採用している「リスニング中心」の学習法は確かに効果が高い様です。最近私は外国語習得のノウハウ本を連続読破していたのですが、その殆どの本がリスニング中心の学習をすすめています。さらに「外国語学習に成功する人、しない人」という本等には、第二言語習得法の研究者達によって聴覚中心の学習法が一番効果が高いことが確認されている旨が記されています。ただし、単に聞けば良いというのではありません。「自分でも話す必要性を感じる」状況下で、”自分のことと関連付けながら”聞かないと、高い成果が得られないそうです。

バイリンガルの中には「受容的バイリンガル」と言って、相手の話は100%理解できるけど自分では上手く話せない人々もいます。これと同じで、どんなに優れた教材でも、ただ聞き流すだけでは外国語を使いこなせる様にはなれません。おそらく結果を出している「聞き流し」教材には、名前とは裏腹に「話す必要性」を感じるような、あるいは「思わず話したくなる」ような工夫が沢山されているのだと思います。

これを自分で意識的にやるには「外国語を使って話す内容を考えている状態」を自ら保つ必要があります。これはかなりハードそうですね。ただしアプトプット、つまり話すことは必須ではなくて、話すにしても量は少しで高い効果が得られるそうですから、独り言で十分です。ノウハウ本でも外国語の独り言を薦めている本はたくさんあります。「リスニングと外国語の独り言を組合わせて練習する」これなら会話練習よりは、ずっと楽です。


記憶力も必要
第二言語習得法の研究によると、外国語が上達する人たちの特徴の一つに「記憶力が良い」というのがあります。有名な演説等を暗唱できる人のほうが外国語が上手くなるそうです。そう聞くと「結局は才能かよ」っと言いたくなりますが、大丈夫、記憶力を高めるノウハウというのも研究されています。年を取って記憶力が落ちてきてからも使えるノウハウは「知っていることと関連付けて憶える」「徹底的に繰返す」などです。結構、強引ですね。他にも、「ストーリー(流れ)の中で憶える」「五感や感情をフル動員する」学習などが記憶の定着率を上げる工夫として知られていて、こちらはそれほど強引ではありません。世間ではこっちの方が好まれるでしょうね。ですが、文法や慣用句などは集中的に学ばないと身に付きにくいので、ここは潔く強引な方法も使いましょう。

とはいえ、極力無駄な努力はしたくないし、無駄な時間も使いたくありません。
それには私が作った語学学習専用のオーディオブックプレーヤ「ReTeMoロールプレイ」http://itunes.apple.com/us/app/retemo-role-play/id453383375?l=ja&ls=1&mt=8&ign-mscache=1が役に立ちます。「ReTeMoロールプレイ」は一言でいえば「再生箇所を絞り込む方法を多数提供する」ソフトです。例えば1文だけを繰り返し再生したり、特定の役(キャラクター)だけ再生したり、日本語を飛ばして英語だけを繰返したり、学習効率を上げる様々な工夫ができます。教材の中で集中して聞く必要がある箇所、あるいは繰返す必要があるところは限られていますから、普通に繰返すと中だるみするのですが、それを最小限に抑えるのに有効です。

ReTeMoロールプレイの他にも、世の中には「倍速再生」とか「AB区間リピート」とか「○○秒巻き戻し」とか、反復学習用の機能を搭載しているオーディオプレーヤがたくさんあります。これはこれで便利ですが、私に言わせればこれらの機能は機械的で無機質です。1960年代から1990年代初期にかけての外国語学習法は「形式主義」と呼ばれ、文法などのパターンを中心に教えるやり方でしたが、この方法の効果が薄いことが研究により明らかになり、今は文中のメッセージに注目する教授法に変わってきています。オーディオプレーヤの効率化機能だって、もっと中身に注目すべきです。一文一文、内容や話手に注目することは機械の扱いに慣れることより大事なことです。

それに、このアプリの目玉機能である「ロールプレイ再生」は自分で話すことを前提とした機能です。例えば、台本の読み合わせの「相手役」をアプリにやらせたり、あるいは自分のセリフだけを抜き出して「耳コピー」する時に使うなど「役者さん御用達」になりそうな使い方ができます。この機能群は、既存のリスニング素材に「発話の必然性」を加えることができます。つまり、最新の語学教育理論に基づいて作成された高価な「聞き流し専用」教材を買わなくても、使い慣れた教材に同じような効果を持たせることができます。これって実はスゴいことです。(さすがに内容の面白さまでは変えられませんがw)

さて、今回のまとめです。
外国語習得にはリスニング中心の学習が一番楽です。
ただし独り言でも良いので自分で話すことを心がけましょう。
ロールプレイ再生機能は「お芝居」形式で話す練習に使えます。
記憶力アップには反復練習が効果的です。
ReTeMoロールプレイの「再生箇所絞り込み」を活用して更に効果的にしましょう。
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